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2011/09/29

世界の陸地+海底地形のデータセットETOPO1

フリーで利用可能な世界の陸域の地形データとしては、SRTMやASTER GDEMがよく使われるが、海域も含むよりグローバルといえる地形データが、NOAAの提供するETOPO1である。

グリッドのセルサイズは緯度経度でいう1分、距離に換算して(場所にもよるが)約1.8 kmの解像度となる。日本の規格でいう第3次メッシュ(緯度差30秒・経度差45秒、距離にして約1 km)に近い。ちなみに1海里とは概ねこの1分の距離と同じである。
SRTMやGDEMよりは解像度は低いが、それでも広範囲の表示や分析には使えるかもしれない。
グリーンランドや南極といった、氷床に覆われた地域については、氷の表面(Ice Surface)と岩盤面(Bedrock)の2種類のデータが利用可能というのも、ユニークな点である。

データの種類には汎用的なGeoTIFFもあるが、
* ArcGIS users - use binary and convert using 'Float to Raster'
なんて書かれているので、ArcGISでもし使うにはそうした方がいいのだろう。
floatにも2種類(i2: 2-byte/16-bit intergerとf4: 4-byte/32-bit float)あるが、ファイルタイプの違いであって、中身の標高はどちらも同じ整数値のようだ。
解凍して、浮動小数点ファイル(.flt)→ ラスタ(Float to Raster)を使ってインポートし、投影法も定義してあげる(WGS1984)と、準備完了。
Ice Bedrock
あとは凡例の色分けを変えたり、陰影を計算したり、最適な表示をさせる。
(WGS84の経緯度なので、普通はz-factor = 0.00000898(赤道での値)をかけるが、ここはあえてz-factor = 0.2 で陰影を強調。海溝に向かい来る海山の列もくっきり。これが沈み込むときにアスペリティとなるとか…)
あと、Natural Earthのサイトから適宜ベクタデータをダウンロードして重ね合わせれば、より目的に適った図を作成することができる。

ETOPO1、データ使用表示の際のには以下のリファレンスを。
Amante, C. and B. W. Eakins, ETOPO1 1 Arc-Minute Global Relief Model: Procedures, Data Sources and Analysis. NOAA Technical Memorandum NESDIS NGDC-24, 19 pp, March 2009. Go to this web site: http://www.ngdc.noaa.gov/mgg/global/global.html.

参照元:esri Mapping Center: Using ETOPO1 data 

2011/07/07

GPXをGoogle Mapsに表示する

GPSの汎用フォーマットの一つであるGPX形式のファイル、これはGoogle Earthでデフォルトで読み込み、KMLとして編集することができるが、Google Mapsでも表示することができる。
ただしそのためには、.gpxファイルをウェブ上のどこかに置いておかなければいけない。
しかし、いちいちサーバにアップロードして…というのはメンドクサイ。

そこで、Dropboxの共有機能を使う。
DropboxにはPublicフォルダがあり、ここに配置されたファイルはWWW経由でアクセス可能。
たとえばabc123.gpxというファイルがあるとして、それをDropbox/Public/ にコピー
→abc123.gpx を右クリック
→copy public linkでそのファイルのURLを取得
→Google Mapsの検索ボックスにペースト&Go
たったこれだけ。

Google Maps上で編集はできないが、ポイントのマイマップへの保存はできる(トラックデータは残念、今のところできない)。
しかし、内容を忘れたGPXファイルを、Google Earthを起動しないでもウェブブラウザでさくっと確認できるのは有用だ。

2011/07/05

ArcGISをMacで使う。(VMware Fusion 編)

最近、Macユーザが周辺で随分と増えたように感じる。
自分自身も2、3年前から少しずつ使い始め、今ではMacの方がWindowsよりも使用率が高いかもしれない。

ArcGISはWindows OS専用であるが、これをMacで使おうというケースもそこそこあるのではないか。
ただ、ESRI社はMac OSをサポート対象外としていて、Mac上のエミュレータで走らせるWindowsでのArcGIS利用は「できると思うよ」といった態度のようだ。

たとえばであるが、Mac OS用の仮想化ソフトVMware FusionでWindows OSを走らせ、その中にArcGIS Desktopをインストールすることができる。
(FusionはMac OSを動かしつつワンタッチでWindowsに切り替えられるので、Boot CampよりもずっとシームレスにMac/Win両環境を行き来できる。)

ここで一つ問題だったのが、VMware上のArcGISではラスタ(Arc Grid形式)がなぜか表示されないという現象であった。
これは実は、Fusionで、Windowsとミラー接続しているMac OSのフォルダ(デスクトップやドキュメント。Windowsからは、ネットワーク共有フォルダとして表示:例えば¥¥vmware-host¥Shared Folders¥Document¥gis)にGridデータが入っていると、うまく認識してくれないということであった。ということに今日やっと気づいた。
フォルダごと、Windows内にコピーすると(たとえばC:¥gis)、無事に表示された。

同じようなことをやっている人は、たぶん結構いるのだろう。
http://spanring.eu/blog/tag/esri/


(上記、バージョンを書いていないのは、たぶん最近のやつは皆同じだから。)